福島県の復興支援員・地域おこし協力隊による活動報告会を、2017年11月10日(金)「ビッグパレットふくしま」で開催しました!(開催概要 プログラム )

今年で3回目となる本会は、初めての平日開催・一般公開なしという事で、後半にグループワークを取り入れ、登壇者以外の参加者にも班ごとに活動報告を行ってもらいました。
当日参加出来なかった方からも「登壇者はどんな活動報告をしたの?」と沢山の問い合わせをいただいておりましたので、一部紹介させていただきます。
お待たせいたしました^^

当日は58名(復興支援員8名・地域おこし協力隊29名・自治体、受け入れ団体等21名)の参加がありました。 

主催の、福島県企画調整部地域振興課 加賀谷主幹より挨拶をいただいた後、いよいよ活動報告に入ります。今年は6人の方に登壇いただきました。 

① 伊達市地域おこし支援員 玉手 孝行 支援員
【やまもりで晩酌を!~「参加」でつくるみんなのほしい未来~】

(*伊達市は地域おこし協力隊を、地域おこし支援員の名称で呼んでいます) 
住民を巻き込み参加型の活動が特徴的で、『楽しさ』と『未来』とを結びつける“しくみ”について理論的に尚且つ情熱的に語りました。
その手法や心意気を伊達市 玉手さん活動報告資料からご覧ください。

②矢祭町地域おこし協力隊 森田 僚也 隊員
【描く-EGAKU】


イラストを描ける特技を生かし、町公認キャラクターをパターン別のシール化にしたり、商店主が働く様子をWebサイト「ウエルカム矢祭」に掲載したりと、町民に親しまれている様子が伝わってきました。発表も全てイラストで見応えがあります。
詳細は矢祭町 森田さん活動報告資料 をご覧ください。

③ 只見町地域おこし協力隊 山科 麻伊 隊員
【インバウンドで地域を興そう!】

東北の復興のために何かできることをしたかったと言う山科さんは、只見は自然体のままでいられる雰囲気の町と感じ赴任しました。
「行政主体で住民は動かない」「結局賛同してくれる住民とだけでやる」のではなくマーケティングを住民と一緒にやることを重要視しています。
でも、只見愛に溢れた山科さんにも迷う時があるそうです。
そんな時はどうするのか?詳細は只見町 山科さん活動報告資料 をご覧ください。
*インバウンド=外国人の訪日旅行

④  玉川村地域おこし協力隊 大羅 将 隊員
「地域おこし協力隊による心と体の元気づくり」 
 
もともと、スポーツトレーナでしたが、玉川村は活動期間中に資格取得(スポーツプログラマー・レクリエーションインストラクター・普通救命講習等)が出来る事も特徴です。
健康寿命を延ばし介護費用の削減は、日本全体のテーマですね。
大羅隊員の資格を活かした未来への第一歩が来年オープンします。
詳細は玉川村 大羅さん活動報告資料をご覧ください。

⑤ 西会津町地域おこし協力隊 荒海 正人 隊員
「LIFE WITH NISHI-AIZU 西会津のある暮らしの相談室」 

移住定住関係の協力隊は全国的に増える傾向にありますが、荒海さんは先ず移住定住って何?から始まり、多方面からコーディネートを行っています。
その結果、相談者は85組にも上り、マッチング数は何と^^
詳細は西会津町 荒海さん活動報告資料をご覧ください。

⑥ 双葉町復興支援員 芳門 里美 支援員
「コミュニティ支援の目指すゴールとは」

双葉町は今も全町民が全国41都道府県に避難しています。
双葉町の復興支援員は一度バラバラになったコミュニティに、きっかけを投入し、一緒に考え行動することで、町民のみなさんが本来持っているポテンシャルを発揮し、「もうできない」と思うことを「こうすればできる」に変換することが、自らの役割の一つととらえ、活動しています。
コミュニティ支援のゴールとは何か?双葉町 芳門さん活動報告資料をご覧ください。

 復興支援員は、東日本大震災の復興に伴う地域協力活動を通じて地域コミュニティの再構築を図る目的で設置されましたが、人間関係が希薄になりがちな現代社会に通じることも多く、芳門さんの発表が参考になった来場者も多かったようです。

*登壇者は、地域別(県北・県中・県南・いわき相双・会津・奥会津)や活動分野(農林水産・情報発信・観光振興・教育/健康増進・移住定住・コミュニティ支援等)で、偏りがないようにさせて頂きました^^

後半は、活動分野毎のグループに分かれて、活動報告と課題共有を行いました。

福島県内所属の復興支援員と地域おこし協力隊員は200名以上、初めて顔を合わせる人も多かったものの、同じ分野で活動している仲間ということもあり、和気あいあいとグループワークが進みました。
最初に班長を決め、あらかじめ準備したワークシートに記入しながら、課題やアイデア出しを行いました。
(最後に発表形式をとらず、あくまでも研修の位置づけで個人的に持ち帰られる様にしました)

A班:観光振興・教育・健康促進など

B班:情報発信  

C班:コミュニティ支援・商工会支援など 
 

D班:農業・六次化など 

E班:移住定住の促進 

活動場所は違っても、同じような分野に携わっていると課題も似ていたり、特定の事柄に対してアイデアを得られたりと、参加された皆さんの満足度も高かった様です。

最後に集合写真を撮り解散しましたが、皆さん何だか名残惜しそうでした。
皆さんから寄せられたアンケートを元に、今後に活かせる様な会議等を企画していきます。

私たち復興創生専門員は、復興支援員や地域おこし協力隊の皆さんの後方支援をして参ります。