【Q&A】教えて!先輩!こんなときどうしたの?

Q1.どんなことからやってみたら良いのかわかりません!

先輩A:まずは地域を知ることと人脈を広げようと思い、暇さえあれば、地域の色々な場所やイベントに顔を出して、挨拶をして回るということを続けていました。とにかく思い切って飛び込んでみると良いと思います!

 

先輩B:最初は役場の方や先輩隊員と一緒に行動させてもらって、町内のキーマンと呼ばれる方々とつながりをつくることから始め、あわせて、役場内も含めて特に同世代の子たちと接する機会も積極的に持つようにしました。多世代と関わることでさまざまな情報を得ることができて、地域を知るきっかけになりましたね。

 

先輩C:私は行政に関わる仕事が初めてで、ルールや仕組みが全くわからなかったので、まず役場内や関係者の動きをよく観察して、業務の流れを理解することから始めました。

 

Q2. 地域での活動や暮らしの中で気を付けた方が良いことは?

先輩A:地域の中で何かやろうと思ったとき、話す相手とタイミングが大事で、筋の通し方を間違えるとトラブルの原因になってしまうことも…。それを避けるためにも、最初に誰に話を通すと良いか・どういう時に話すべきかなど、地域でよく知っている方に相談して、「それだったらこの人に言っておいた方が良いよ」と教えてもらうようにしていました。

 

先輩B:地域では挨拶などコミュニケーションを大事にしているところがあるので、何をするにもなるべく事前に関係する方への根回しをすることをおすすめします。私は1年目の時にそういった配慮が足りずに、区長さんから指摘を受けたことがあって、それからは必ず気を付けていましたね。

 

Q3.行政との関係づくりのポイントを教えてください!

先輩A:役場の担当の方も他業務をたくさんやりながら協力隊事業に関わっているので、忙しそうだなと思うこともありましたが、普段から何気ない会話や雑談も大切にしながら、密にコミュニケーションをとることを心がけていました。

 

先輩B:他の課や他地域から行事の参加依頼があったり、自身の学びのために参加したいイベントがあっても、行政には垣根があって、最初はそれを越えることが難しいなと感じていました。でも、まずは自身の活動にしっかり取り組んで実績をつくってからにしようと割り切り、活動の実績を重ねていきながら少しずつ希望を伝えていくようにしたんです。そうしたらやりにくさも減ったように思います。

 

Q4.地域での悩みはどうしていましたか?

先輩A:活動がうまくいかずモヤモヤしたときは、地域内の同世代の子たちにシェアして、地域側としての意見をもらったり、役場の協力隊担当者や課長に移動中や飲み会の場など、フラットにお話できそうな場でやんわり相談してみたりして、アドバイスをいただいていました。

 

先輩B:最初に行き当るのが、休みの日とかもイベントなどに出なきゃいけないのかな、といった悩みだと思うんです。でも人間関係を構築するからといって、無理をしてまで地域のイベントに毎回出る必要はないんじゃないかな、と私は思っています。自分のメンタルや体に鞭を打ってまで地域に飛び込み過ぎなくても、ポイントポイントで関係はつくっていけますので!「この集まりは出ておかないとまずいな」とか「ここは顔だけでも出しておいた方がいいな」といったことが少しずつわかるようになってくるので、そこは様子を見つつ選びながら。バランスも大事だと思います。

 

先輩C:地域で活動していると、人間だからどうしても苦手な人が出てきたりしますよね。しかも狭い社会だから距離感が難しい。地域で人間関係をうまくつくろうと思って頑張るけど、うまくいかない…。そんなときは、無理はせずゆっくりで良いんです。周りの方々に合わせながら、つかず離れずで付き合っていくという心積もりで良いと思います。あとは、苦手だからこそ「ありがとう」という言葉をたくさん言うと良いかも!

 

Q5.1年目に取り組んでおいた方が良いことは?

先輩A:やっぱり一番は人間関係をつくることです。何をするにしても人の縁。卒隊した今、色々な方に本当に助けてもらっています。特に田舎では関係性が出来るまでに時間がかかるし泥臭いこともたくさん。たまに怒られたりとかしながらやっていくんですが、地道で大変だからこそ1年目から人付き合いを大切にしておくと良いです!

 

先輩B:1年目から自分の存在を町内に発信することも必要です。私の活動地域ではインターネットでの情報発信よりも、新聞や広報紙などアナログな方が目にしてもらえましたね。与えられているミッションの都合でなかなか町の人と関わりがないという隊員もいますが、その中でも関われる手段はたくさんあるはずので、とにかく町内を歩き回ってみて、「こういう者です」と周知すると良いです。

 

Q6.任期後に向けて取り組んだことはありますか?

先輩A:りがたいことに町の色んな方から、会えば「こういうことを仕事でお願いしたい」と声をかけてもらえたり、3年間で築いてきた人脈と地域の方々との関係性で今があると思っています。自分のやりたいことと、地域の方たちのニーズや想いがうまくリンクすると、活動の延長上に任期後のお仕事がつながってくるのかなと思います。

 

先輩B:活動終了後については最初からすごく不安でした。不安だからって何もしないわけにもいかないと思って、協力隊活動中にも「私はこういうことが得意で、将来は定住したいと思っていて仕事を探しています!」といった自分自身の広報活動をしていました。それがご縁で今の仕事にもつながったと思っています。

 

先輩C:私は協力隊になる前から起業するつもりでいたので、自分のやりたいことを着任時から役場担当者に伝えていました。そして、地域の課題や自分が役に立てることは何か、それに取り組んだときにどれくらい成功する可能性があるかというのを、1年かけてちゃんと調べて、それを図に描き文章にして出しました。そうして理解を得たうえで、役場の支援も受けながら起業に向けて準備を進めました。

 

Q7.これだけは伝えておきたい!ということを教えてください

先輩A:厳しいことを言うようですが、何に対しても文句を言う人は地域での活動は難しいです。文句を言う人は嫌われるので、人間関係がつづきません。

 

先輩B:活動を成功に導くためには、やっぱり実績の積み重ねです。実績のないところには仕事も任せられないので、本当に小さいことでもいいので成功させることが大切です。短期間に集中してまずはやってみると、「じゃあ次も任せてみようかな」とか「もっとこんなことやらない?」と話が来たりします。そして、キーワードは「感動」です! 相手が感動したり、よくやってくれたなという驚きを与える仕事を小さいことでもいいので積み重ねてみてください!

 

 

先輩C:私の場合は同じ時期に入った仲間がいたので、お互い補い合いながら3年間やってこれたなと感じています。一人で何でもやろうとすると行き詰まるし、気持ち的にも厳しいと思うこともあったけれど、仲間がいることは心強かったですね。同じ地域にいなくても、研修や何かの集まりなどで出会った縁を大切にしてつながりをつくっておくことも大切だと思います。

 

 

先輩D:今では協力隊が全国にたくさんいるけど、よそと比べる必要はなくて、それぞれの地域でそれぞれの役割を担っていくというのが協力隊の良いところだと思っています。各地域で楽しみながら活動をしていってください。その楽しさが、地域を訪れる人を増やしたり、私もあそこの協力隊になりたいって思う人が出てくるきっかけにつながることもありますので一緒に頑張りましょう!

 

※過去の研修会やインタビュー取材などで、先輩方から伺ったアドバイスをピックアップしてご紹介しています。

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