会津地域に立地している福島県立博物館(博物館)は、昭和61年に県立の総合博物館として開館し、これまで県民の教育、学術及び文化の発展に寄与するため、さまざまな活動を行ってまいりました。令和2年度から令和6年度においては、文化庁補助事業「文化観光拠点施設を中核とした地域における文化観光推進事業」、いわゆる『三の丸からプロジェクト』により、若松城(鶴ヶ城)の三の丸に所在する立地条件を活かして、関係機関と連携し、周遊の促進と博物館機能の強化、地域振興に取り組んでまいりました。一方、受入団体の一般社団法人会津地域文化藝術フォーラム(会津文藝)は、会津地域の文化芸術を核とした地域振興に意欲的に取り組んでいる団体であり、博物館と連携協定を締結し、連携して事業展開しております。
会津地域における文化芸術による地域振興を一層推進するため、『三の丸からプロジェクト』の成果を継承し、会津地域の文化芸術振興の基盤づくり等に取り組んでいきたいと考えております。
地域で目指すところ
会津地域は、急激な人口減少と少子高齢化という厳しい状況に直面しております。一方、会津地域には、縄文時代から続く暮らし、歴史、伝統文化や生活文化等を守り活かし、後世に残していく営みや魅力的な地域資源が各所にあります。地域力の維持及び発展、地域社会の活性化に向け、魅力ある地域資源を地域の宝として磨き上げていくため、個々の文化や芸術、生活文化等に目を向けることがとても重要であると考えております。
地域の文化は、豊かな自然を背景に、農林水産業が地域の基幹産業となり、やがて地域の自然環境の中で発展し、独特の食や工芸等が生まれてきました。更には、特産品等として県内外で販売されることにより、地域の活性化に加え、魅力向上に大きく貢献しております。地域の文化や芸術により、交流人口や関係人口を増加させ、地域経済の持続的発展を目指してまいります。
こんなことを協力隊に求めています!
福島県立博物館と一般社団法人会津地域文化藝術フォーラム職員とともに、福島県立博物館を拠点とする文化観光の取組である「三の丸からプロジェクト」の成果を継承し、会津地域の文化芸術振興の基盤づくりをする活動に関わることで、将来的に会津地域において文化芸術による地域振興に中心となって活動してもらうことを望んでいます。文化芸術を核とした会津地域の活性化に興味がある方、地域おこしや文化芸術を核とした地域振興に関心を持ち、地域の方々と連携して課題解決に取り組める方、コミュニケーション能力が高く元気で行動力のある方を求めています。
活動場所の紹介
活動場所は福島県立博物館(会津若松市)及び一般社団法人会津地域文化藝術フォーラム(喜多方市)で月17日勤務していただきます。うち、博物館に8日、会津文藝に9日勤務の見込みです。住居は、受入団体の会津文藝が近隣の物件を紹介いたします。協力隊員の希望及び職員公舎の空き状況により、職員公舎の入居も可能です。
私たちがサポートします!
受入団体である会津文藝と博物館が、着任時の不安や任期中に必要なことなどサポートします!また、着任後は地域を巡り地域の人や生活に馴染んでいただきながら、活動を通して地域の課題や地域の資源のことを学んでいただきます。
このほか、福島県では「新規着任者オリエンテーション」や「活動報告交流会」など隊員にむけた研修や交流会が開催されておりますので、積極的に参加し、他の地域の協力隊と知り合いになってぜひ活動の幅を広げてください!
卒隊後に向けての支援
3年間は地域おこし協力隊、以降は、活動期間中に築いたネットワークやスキルを活かし、文化観光ツアー関連事業や文化芸術、教育等関連情報発信事業を中心とする起業することや、会津地域内の文化芸術や観光関連の企業・団体、自治体での就職、公設及び私設の美術館や博物館の学芸員としての就職などを想定しています。興味や関心に応じてサポートしてまいります!協力隊3年目または任期終了1年目に起業したい場合は、起業に要する費用1,000,000円の補助があります。
会津地域ってこんなところ
会津地域の特徴は、福島県の北西部に位置し、磐梯山や猪苗代湖等を始めとする美しい自然や仏都会津と称される仏教文化や武家文化、豊かな食文化を始め、漆器、陶芸等の伝統工芸、蔵や古い洋館などの美しい街並みなど、歴史や文化が息づく本県観光の中心です。鉄道及び高速道路により、太平洋側、日本海側と結ばれており、会津鉄道等で、首都圏とも直結しています。
お知らせ
事前のオンライン相談、現地見学をお勧めします。オンライン相談、現地見学を希望する場合は、受入の調整を行いますので、福島県立博物館まで御連絡ください(調整がつかず御希望に添えない場合もあります)。
なお、現地見学に要する経費(現地までの交通費、宿泊代等)については、全額自己負担となりますが、交通費及び宿泊費については、所定の要件を満たせば、県の補助金が活用可能です。
募集情報
制度名 | 地域おこし協力隊 |
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業務概要 |
【主な業務】 【3年間の活動イメージ】 ■1年目 【1年目の1週間のスケジュールイメージ】 ■2年目 ■3年目 |
募集対象 | 応募条件として、次の条件をすべて満たす方とします。 1.学歴・性別・年齢は問わない。 2.原則、三大都市圏内(埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、岐阜県、愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県及び奈良県の区域の全部)の都市地域(条件不利地域に該当しない市町村)に在住している方で、採用後に会津若松市又は喜多方市、及びその周辺町村に住民登録し、生活の拠点を移すことが可能な方。ただし、他の市町村で2年以上地域おこし協力隊の経験があり、かつ、解嘱から1年以内の方も対象とします。※自分の住所が該当になるか不安な方は担当まで一度ご確認ください。 3.地方公務員法第16条の欠格条項に該当しない方 4.文化芸術を核とした会津地域の活性化に興味がある方 5.SNSの発信、ホームページの作成、YouTube等動画配信などの経験を有する方 6.元気があり、地域の方々と連携して課題解決に取り組もうとする方 7.普通自動車運転免許(AT限定可)をお持ちの方 8.ワード、エクセル、パワーポイントなどパソコンの基本的な操作、ホームページやSNSによる情報発信(テキスト作成・写真撮影を含む)ができる方 |
募集人数 | 1名 |
勤務地 | 博物館 福島県会津若松市城東町1-25 及び 会津文藝 福島県喜多方市関柴町西勝井戸尻48−1 ※活動内容により、就業場所が変更となります。 月17日勤務のうち、概ね博物館に8日、会津文藝に9日勤務の見込みです。 |
勤務時間 | ・勤務日数 月17日 ・勤務時間 原則9時~17時15分(途中昼休み1時間) ・週休日:土曜日・日曜日 ・休日:祝日・年末年始 ※博物館及び会津文藝の勤務日に準拠します。休日出勤となった場合は休日を振り替えます。 |
雇用形態 | 福島県教育委員会の特定会計年度任用職員として、地方公務員法第22条の2第1項第1号に規定する非常勤の一般職で地方公務員法上の服務に関する規程が適用されます。 副業も可(協力隊員としての勤務時間外には博物館及び会津文藝が認める範囲において、副業や起業するための活動に従事することができます。(例:文化観光ツアー関連事業のお手伝い、文化・芸術・教育等関連情報発信事業のお手伝いなど) |
雇用期間 | 採用された日~令和8年3月31日 ※1年ごとに更新、最長3年まで延長可能 |
給与・賃金等 | ・月額199,920円(日額換算:11,760円) ・期末・勤勉手当有 ・通勤手当相当額(月6,970円を上限)支給 |
待遇・福利厚生 | 社会保険加入 ・有給休暇、特別休暇 ・家賃助成(月額30,000円を上限に助成) ・引越し費用助成(引越しに必要な運送費等について117,800円を上限に助成。) ・協力隊3年目、任期終了1年目に起業する場合、起業に要する費用1,000,000円を補助します。 |
申込受付期間 |
2025年2月17日~2025年3月28日 ※採用候補者が決定した場合、期間中であっても募集を終了させていただきます。 |
審査方法 | (1)一次選考(書類選考) 応募書類による審査を行います。応募書類を提出していただいた方から随時選考を行います。 【応募書類】 ・履歴書(会津文化芸術振興地域おこし協力隊用) ・職務経歴書(会津文化芸術振興地域おこし協力隊用) ・エントリーシート(会津文化芸術振興地域おこし協力隊用) ・レポート:テーマ「文化や芸術などの地域資源を活用した会津地域振興について」(800~1,000字程度) ・誓約書 【提出先】 〒965-0807 福島県会津若松市城東町1-25 福島県立博物館(担当:岩﨑) (2)二次選考(面談) 一次選考の合格者に対し、博物館において対面式の面談を実施し、選考を行います。 |
参考URL | 〈福島県教育庁社会教育課ホームページ/募集要項〉https://www.pref.fukushima.lg.jp/site/edu/kyouryokutai-oubo.html 〈福島県立博物館ホームページ〉https://general-museum.fcs.ed.jp/ |
お問い合わせ先 |
福島県立博物館(担当:岩﨑) |
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