喜多方市小田付地区は、天正10年(1582)の町割りに始まり、定期市により会津北方の交易の中心地として近世に発展を遂げた在郷町です。江戸時代には豊富な伏流水と土蔵の保存性の高さを利用した酒・味噌・醤油の醸造業も発展しました。基本的な地割(道路、水路、宅地割等)が現在まで良好に残され、その上に規模や用途が異なる多様な土蔵が建ち並ぶ特徴的な歴史的風致を形成している特徴的な歴史的風致が評価され、平成30年8月に国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選定されました。

 小田付地区では、平成25年に「小田付まちづくり整備計画」が策定され、「暮らし続けられるまちづくり」をコンセプトに、会津北方小田付郷町衆会が中心となり、各町内会、観光関係団体、商工関係者、行政等とまちづくりに取り組んできました。

 令和2年度より小田付地区に2名の地域おこし協力隊員による、地元学生と協働しての伝建地区PV制作や「おたづき蔵マルシェ」など伝建地区の魅力発見や情報発信、賑わい創出活動など地域の活性化のために活躍していただいております。
 これら協力隊の活動の結果、当地区が地区住民のみならず周辺地域の市民や観光客にとっても魅力的な地区として認知され始め、成果は着実に表れはじめていると感じております。

 一方で、若者の都市部への流出や少子高齢化など地域資源を活かす担い手が不足しており、更なる賑わいの創出や伝統文化の継承が危ぶまれています。

 協力隊の協力を得て賑わいの創出のための活動や情報発信活動を発展的に継続していただければ、当地区は歴史的町並みに本物の生活文化が息づくまちとしてさらに魅力が高まり、賑わいが生まれ、交流人口のみならず関係人口の増加も期待できます。

 こうした活動の成果を将来的に地域活性化の担い手育成へと繋げていきたいと思っております。

■こんなことを協力隊に求めています!

 小田付伝建地区に関する知識(制度、歴史、特徴等)を習得し、「おたづき蔵マルシェ」など既存の事業に参画し、地域住民、事業者との良好な関係を構築していただきたいです。そのうえで、当地区の課題である建築物保存・活用方法や空き物件等のマッチングなど様々な地域の要望などを相談できる環境を整えていただきたいです。

 協力隊として地域で生活し仕事をする中で、人との関わりが多くなりますので、明るく、人と接することが好きで、アクティブに活動し地域の活性化を念頭に自ら考えて動ける方と一緒に働ければと思っております。

■活動場所の紹介

活動場所は、主に小田付伝統的建造物群保存地区になります。伝建地区関係者や地域住民の方と関わることも多くあります。

■私たちがサポートします!

配属先となる会津北方小田付郷町衆会、喜多方市都市整備課の職員、地域おこし協力隊制度担当の市地域振興課の職員が、業務に関することのほか、移住者として不慣れな土地での生活面のフォローなど、あなたの活動をサポートさせていただきます。

また、市内で活動する地域おこし協力隊の定例ミーティングも実施しており、隊員同士の交流があります。
各種研修については、福島県や総務省などが主催する地域おこし協力隊向け研修、このほか個別業務で必要となる研修の受講が可能です。

■卒隊後に向けてこんな支援をします

・市の職員が、地域おこし協力隊OB・OGの事例も踏まえて、隊員と相談しながら、卒隊後に向けたサポートをします。
・卒隊後に向けて、市の創業支援セミナーなど、起業に向けた研修の受講が可能です。
・協力隊3年目、任期終了1年目に起業する場合、起業に要する費用1,000,000円を補助します。

■喜多方市ってこんなところ

福島県の北西部、会津盆地の北部にある、人口4万3千人ほどのまちです。喜多方ラーメンが全国的に有名で、市内に100軒近くのラーメン店があり、年間180万人を超える観光客を迎える観光地です。

自然に囲まれた、会津地方北部の中心的なまちで、スーパーや病院、高校があり、生活に必要なものは市内で揃えることができます。

気候は、盆地特有の寒暖差があり、四季がとてもはっきりしています。春のしだれ桜、夏は高原のひまわり畑といった花々は絶景で、秋は稲穂が実り、冬は雪景色となる、四季折々の魅力を感じることができます。

■お知らせ

地域おこし協力隊への応募前に活動地域や生活環境確認のため、希望者に対し、現地案内を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

応募条件等

制度名 地域おこし協力隊
業務概要

【主な業務】
(1)伝建地区の歴史的町並み(建物だけでなく、その背景にある文化や産業まで)の保護、整備に関する活動
(2)伝建地区の課題の発見、解決に向けた活動
(3)伝建地区の歴史的町並みを活かした地域活動
(4)伝建地区の賑わい創出に関する活動
(5)地域おこし協力隊の個性やアイディアを活かした地域の活性化に向けた活動
(6)建物の修理・修景や空き家活用等に関する地域住民の相談窓口設置に向けた活動
(7)伝建地区活性化に資する目的で他地域のまちづくり関係者と交流・連携を図る活動

【3年間の活動イメージ】
1年目は知識の習得を中心とした業務を考えております。
2年目3年目と徐々に外部への発信や周知を増やし、最終的には地区内での起業や地元企業に就職し、まちづくりコーディネーターになることなどを想定しております。

■1年目
<伝建地区の基礎を学ぶ、資源の調査、地域住民・関係者との関係性づくり>
①地区住民や地区の現状と課題の把握
②小田付伝建地区の基礎(制度、歴史、特徴等)を学ぶ
③建造物(空き家も含む)活用要望の聴き取り
④HPの更新、SNS等を活用した情報発信やPR活動
⑤地区保存会、関係団体との交流や行事への参加を通して地区になじむ
⑥各種研修会に参加し、協力隊の基本を学ぶ
⑦保存会活動・協議会運営支援

■2年目
<伝建地区における継続的に展開可能な事業の展開>
1年目の取組を継続しながら、任期後も継続できる事業の展開、支援体制の構築を目指します。
①まちづくり事業のコーディネート、新規事業の企画・実施 。建造物調査の実施、伝統的建造物保存・活用のための研究、成果発表
②観光ガイド
③空き物件等のマッチング
④HPの更新、SNS等を活用した情報発信やPR活動
⑤地区保存会、関係団体との交流や行事への参加
⑥任期終了後の進路検討
⑦任期終了後に向けた研修会等への参加や資格の取得
⑧保存会活動・協議会運営支援

■3年目
<今後の定着に向けた活動>
1年目、2年目の取組を継続しながら、任期終了後の進路の具体化、進路決定。
①まちづくり事業のコーディネート、新規事業の企画・実施。建造物調査の実施、伝統的建造物保存・活用のための研究、成果発表
②観光ガイド
③空き物件等のマッチング
④HPの更新、SNS等を活用した情報発信やPR活動
⑤地区保存会、関係団体との交流や行事への参加
⑥任期終了後の進路の具体化、進路決定
⑦任期終了後に向けた研修会等への参加や資格の取得
⑧保存会活動・協議会運営支援

募集対象 次の(1)、(2)の要件を満たす者。
(1)次に該当する者
ア 年齢、性別は問いません。
イ 地域活性化に積極的に取り組み、隊員期間満了後においても本市に定住する意欲のある方。
ウ 心身ともに健康で誠実に職務を行うことができる方。
エ 三大都市圏をはじめとする都市地域または地方都市(ただし、条件不利地域(※1)を除く)に居住(※2)し、採用後、喜多方市に住民票を異動し、生活拠点を移すことができる方。
  ※1 条件不利地域とは、次の①~⑦のいずれかに該当する地域とする。
   ①過疎地域自立促進特別措置法、②山村振興法、③離島振興法、④半島振興法、⑤奄美群島振興開発特別措置法、⑥小笠原諸島振興開発特別措置法、⑦沖縄振興特別措置法に指定された地域。
  ※2 次のいずれかに該当する者は、居住地要件の例外として扱う。
   ・これまで地域おこし協力隊として同一地域で2年以上活動し、かつ、解嘱から1年以内である者
   ・語学指導等を行う外国青年招致事業(「JETプログラム」)を終了した者で、JETプログラム参加者として2年以上活動し、かつ、JETプログラムを終了した日から1年以内である者
オ 普通自動車免許を有している方。
カ パソコンの基本(ワード、エクセル、パワーポイント等)操作ができる方。
キ SNS等情報発信ツール、HP作成ツール等を使いこなせる方が望ましい。
ク 人とコミュニケーションをとることが好きで、自ら積極的に地域と関わる姿勢を持つ方。
(2)次のいずれにも該当しない者
ア 禁固以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わるまで、又はその執行を受けることがなくなるまでの者。
イ 喜多方市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
ウ 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者。
エ 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者。
募集人数 1名
勤務地 喜多方市小田付伝統的建造物群保存地区内
勤務日数・時間 週4日勤務。
通常の勤務時間は、8:30~17:15(途中昼休み1時間)
ただし、土日、祝日又は勤務時間外に勤務をした場合は、勤務日及び時間等の振替を行います。
雇用形態

パートタイム会計年度任用職員(地方公務員法第22条の2第1項第1号)として市が雇用
副業も可(届け出審査有)

雇用期間 採用日から2024(令和6)年3月31日まで。
採用日から最長3年間の雇用延長が可能。
※地域おこし協力隊員としてふさわしくないと市長が判断した場合は、任期中であっても任用を取り消す場合があります。
給与・賃金等 164,640円/月
市の基準により通勤手当相当額・期末手当を別途支給します。
所得税及び健康保険・厚生年金・雇用保険への加入に伴う保険料等の本人負担分が控除されます。
待遇・福利厚生 ・社会保険加入 
・有給休暇、特別休暇
・家賃は月額30,000円を上限に市が負担します。上限を超える場合は、一部自己負担が生じる場合があります。
・協力隊3年目、任期終了1年目に起業する場合、起業に要する費用を最大で1,000,000円を補助します。
申込受付期間 2023(令和5)年3月3日(金)から4月24日(月)まで。
※採用が決まり次第募集を終了します。
なお、募集期間経過後においても募集人数に満たない場合は、その都度選考を行います。
審査方法 募集期間中であっても、一定数の応募があった場合は、その都度選考を行い、合否を決定します。
選考の結果、採用が決定した場合はその時点で募集を終了します。
(1)第1次選考:書類選考
 提出された履歴書と応募用紙により都度書類選考を行い、応募者には都度結果を文書で通知します。
(2)第2次選考:面接選考
 書類選考の合格者に対し、都度面接による選考を実施します。面接選考結果(合否)を文書で通知し、合格者を採用します。
参考URL https://www.city.kitakata.fukushima.jp/site/iju-info/41677.html
備考・その他 本募集は令和5年度の予算成立を前提として行うものであり、成立した予算の内容によって、採用されない場合があり得ることを予めご了承願います。
お問い合わせ先

喜多方市 企画政策部 地域振興課 きたかたぐらし推進室
電話:0241-24-5306 FAX:0241-25-7073
〒966-8601 福島県喜多方市字御清水東7244番地2
URL:https://www.city.kitakata.fukushima.jp/site/iju-info/