今回のインタビューは田村市復興支援員の桑原祐子さんです。

田村市船引町の商店街にある「地域交流スペースship」は、①地域の人と人が出会う“交流の場”、②趣味や想いを表現できる“発信の場”、③「やってみたい」を実現できる“挑戦の場”として、地域に根付いてきました。
この拠点の立ち上げから関わってきた桑原さんは、地域住民が主体的に活動できるようサポートしながら、自身が企画した子育て世代に向けたイベントも行っています。

さらに2025年4月からは、個人の取り組みとして「こども食堂」の運営もスタート。
子どもたちや子育て家庭が安心して暮らせる地域づくりに挑戦する桑原さんに、お話を伺いました。

(インタビューは動画、文章のどちらでもご覧いただけます。)

PROFILE

田村市復興支援員
桑原 祐子 さん
 
所属地域:田村市
着任年月:2021年6月~
出  身:新潟県
活動内容:地域交流スペースshipの運営

Q.田村市復興支援員になったきっかけを教えてください

当時、Webライターとして在宅で仕事をしていたのですが、その時に田村市復興支援員という制度とその仕事があることを知りました。前職が栄養士で私自身が移住者だったので、移住者目線で何か私にもできることがあるのではないかと思い応募しました。

Q.どんな活動を行っていますか?

船引駅前にある商店街の「地域交流スペースship」を着任以降、担当しています。そこでは、シェアスペースという地域の方たちがハンドメイドの作品を展示したり販売したりできるスペースを運営しています。
また、子育て世代の方たちが無料で子供服を交換できる「おさがり交換会」というイベントを開催したり、それをボランティアでサポートしていただく「おさがりサポーター」という活動も行っています。


他にも、地域の方がミニコンサートやワークショップを行う際のイベントの企画・運営のサポートもしています。


Q.活動の魅力・やりがいについて

以前は在宅でのお仕事だったので、人と関わるお仕事がしたいとずっと思っていました。

shipにはお散歩がてらに寄ってくださる方や、私とのおしゃべりを楽しみに来てくださる方がいて、人と関わるという所が1番の楽しさであり、魅力だなと思っています。
他にも、「自分で何かやってみたい」「チャレンジしてみたい」と、地域の皆さんがやりたいと思っていることを実現するお手伝いができることも魅力に感じてお仕事をしています。


Q.地域での暮らしについて

田村市は自然が豊かなので、ゆったりとした暮らしができています。
最近、特に感じているのはお花に詳しくなったことです。「今はこのお花が咲いているんだ」とか、「このお花が咲いたからもうすぐ暑くなるな」とか。
本当にいろんな自然のお花が咲くので、こういう所に住めて良かったなと思ってます。


Q.今後の目標について教えてください

これまで、田村市で子育てをしている人たちが少しでもここで子育てしていて良かったなと思えるような活動を続けてきましたが、このshipという施設の機能がそのまま田村市に残ってくれたらいいなと思っています。

個人的な活動にはなりますが、4月から「こども食堂」の運営を始めました。
私みたいに移住してきた子育て家庭に「ここで子育てできて良かったな」と思って欲しいし、子供たちにも「私の故郷は田村市です」と“愛着”と“誇り”をもって言ってもらえるような環境を整えていけたらと思っています。



地域の方にお話を伺いました

小さな歴史資料館 館長 兼 田村市都路町集落支援員 渡辺清光さん(左)

Q.桑原さんとの関わりを教えてください

shipを立ち上げる時に、何か記念に残るものをプレゼントしたいと思いました。手作りの看板があったらshipに来た方も“ほっこり”するんじゃないかと思い、独断で駐車場の看板とshipの看板を作らせてもらいました。笑

それを桑原さんに届けたら大変喜んでもらえて。今でもこうして飾っていただけるって、作った本人からしたら最高の幸せです。

Q.桑原さんの活動についてどのように感じていますか

こども食堂をやるという話を聞いて、「わぁ凄いな!」と思いました。私もやりたい気持ちはあるのですが、なかなかそういう訳にもいかないので…

4月に行われた第1回目のこども食堂に行き、実際に色々見させてもらったんです。やっぱり子供っていいなと思いました。
子供が遊ぶ姿と活動のサポートに入っている皆さん含めていい雰囲気で、とても感動したんです。

今後も微力ながら私もサポートで関わらせてもらえるとありがたいなと思っています。

Q.桑原さんへの応援メッセージをお願いします!

私よりも遥かに若いし、エネルギーも沢山あると思うんで、自分のお子さんも含めて子供がすくすく育つような環境づくりに励んでもらえたら嬉しいなと思います。

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