令和元年5月30日(木)、福島県農業総合センターにおいて、地域おこし協力隊等新規着任者を主な対象に、地域で活動する上で必要な知識や心得の取得、参加者同士の交流やネットワークの構築を目的とした「令和元年度新規着任者オリエンテーション」を開催しました。(開催概要)

 福島県内に新規着任した地域おこし協力隊と復興支援員を対象とした本会では、地域おこし協力隊及び復興支援員が21名参加。市町村担当者等オブザーバー参加が13名でした。
地域の担い手として活動を行っていく上で大切なことを知ってもらうための講義や事例紹介、地域の担い手をはじめ講師及び復興支援専門員を交えたランチミーティング、着任から任期終了後までのイメージを描き、活動計画を具体化するためのワークショップを行いました。

講義

「地域で活動する上での心構え」
一般社団法人つむぐるカンパニー代表理事 小林誠 氏
(伊達市移住コンシェルジュ/伊達市地域おこし支援員OB)

地域の活動の中で生まれる疑問や課題などを参加者に問いかけながら、活動の上での大切な心構えをお話しいただきました。会場では真剣にメモをとり、真摯に学ぶ姿が伺われました。

 

事例紹介

「県内の地域の担い手定着事例」 福島県復興支援専門員

県内に定着した地域おこし協力隊OB・OG及び復興支援員の3名について、任期中から任期後の活動などについて紹介がありました。

「活動計画の立て方と実施方法」 猪苗代町地域おこし協力隊 遠藤孝行 氏

活動計画の立て方と実施について、企画の作成から提出までのプロセスと、自治体担当者とのコミュニケーションの取り方まで具体的にお話いただきました。

ランチミーティング(交流会)

AからDの4班に分かれ、昼食を取りながら班ごとに「活動地域のすきなところ」をテーマに話しました。それぞれの地域の魅力や自分の活動について交流し、担い手同士のネットワークが広がっている様子でした。各班ごとにアドバイザーとして講師の方も同席。担い手の質問や疑問に答えていただき、有意義な交流会となりました。

ワークショップ「活動シートの作成」

ランチミーティング同様に4つの班に分かれ、はじめは個人ワークとして『活動シート』の作成を行いました。自身の活動の現状や活用できる資源等を整理し、今後の目指したいゴールと、それらを踏まえた企画の立案を行いました。グループ内発表では「他隊員に聞いてみたいこと」も挙げていただき、企画に対するアドバイスや質問など、担い手同士による活発的な意見交換が行われました。自身の活動の振り返りや今後の展望が明確化され、活動への考え方が深まった印象でした。


参加者アンケートより

  • 他の協力隊の活動内容が良く理解でき、自分の地域でも活用できると思った。
  • 活動する上でも考える事、企画の進め方などお二人の方の講演を聞かせていただいて、今後活動する中で生かしていけると思った。協力隊だけでなく、復興支援員の方ともお話できて貴重な経験になった。
  • こうしたオリエンテーション(横のつながり)は、度々の開催があれば、その都度、新しい情報が入手でき、モチベーションの向上になる。
  • 計画を立てることで、目的達成にもなると思うので、計画があるとないとでは、活動の幅が違うと思った。