市町村研修の写真

令和元年7月5日(金)、福島県農業総合センターにおいて、地域おこし協力隊等市町村担当者を対象に、自治体及び受入団体における、担い手の受け入れと活動支援の体制強化を目的とした「令和元年度地域おこし協力隊等市町村担当者研修」を開催しました。(開催概要)

本会は、各市町村担当者や担い手の受入団体職員などを含め計42名が参加しました。

活動支援や受入態勢強化に必要な情報や知識の取得、協力隊の受入に係る各種事例の共有、担当職員/受入団体担当者同士の横のつながり形成を図るため、有識者による講義やシュミレーショングループワークを行いました。

シュミレーショングループワークでは、いろいろなアイディアを出し合い真摯に取り組んでいる様子が窺えました。

講義

「虫の眼鳥の眼からみる協力隊受入のポイント」
弘前大学大学院 地域社会研究科 准教授 平井太郎 氏

地域おこし協力隊導入のポイントやどのような隊員が地域を活性化してきたか、隊員をいかす受け入れ態勢など事例を踏まえながら大変貴重なお話をいただきました。

平井先生1の写真 平井先生2の写真

ワークショップ「協力隊受入に関わるトラブルケースへの対応」

3つのトラブル(セクハラ、ミスマッチ、ADHD)が起こった場合を想定し、7つの班に分かれグループワークを行いました。

トラブルケース1の写真 トラブルケース2の写真

発表と質疑応答

各グループで内容をまとめ、代表者が発表を行いました。平井先生のアドバイスを受け、自身の取組みに活かそうとメモをとる姿が多く見受けられました。

CASE1 セクハラ

セクハラ発表の写真 セクハラ発表2の写真

対応策として

  • 町内部で情報共有をし、商工会の人事部門へ報告するなどの組織的な対応を図る。
  • 協力隊のAさんを休ませ、体調回復を図り、場合によっては配属先を変える。                                                         などなど

CASE2 ミスマッチ

ミスマッチ発表の写真 ミスマッチ発表の写真2

対応策として

  • 協力隊と面談を行い、協力隊と町役場で一緒に活動ビジョンを作成する。
  • 農業分野の部署と協力隊体制をつくる。
  • 町役場で根本から見直し、協力隊が必要なのか体制が整えられなければ受入れを行わないなどの検討も必要。などなど

CASE3 ADHD

ADHD発表2の写真 ADHD発表の写真2

対応策として

  • 協力隊がやりたいこと、出来ることを受入団体と一緒に考える。
  • 作業工程をマニュアル化し、協力隊が作業できる仕事づくりを行う。                             などなど

参加者アンケートより

  • 協力隊導入の際の手法や問題、課題を認識することができた。
  • 現役の協力隊に対するケア、及び今後受け入れた昨今の隊員に対するケアなど参考となる点が多かった。
  • 協力隊の受入れ、任期後の方向性については、ずっと課題であり、検討する上で参考としたい。
  • 協力隊の入り口はチームビルディング。隊員・地域・行政が話し合い、一緒に作っていくことが大事。受け入れ態勢の柔軟化、顔が見える募集をしていく。

 

来年度は更に内容を充実させたうえで研修会を実施したいと思います。今年度もさまざまな研修会を用意していますので、引き続きよろしくお願いします!!