令和元年10月30日(水)桑折町において、地域おこし協力隊の受入れ体制や定着および定住率の向上を目的とし、協力隊受入れのサポート体制を調査する「地域おこし協力隊新規受入れ支援事業」を行いました。

 当日は、弘前大学大学院地域社会研究科 准教授 平井太郎氏とともに現地調査、協力隊受入れに関する課題を検証。よりよい受入れ態勢の構築を図るため対応策や改善策を検討しました。

開催日程等

  • 日時:令和元年10月30日(水)10:00~15:30
  • 場所:桑折町内
  • 出席者:桑折町・(一財)桑折町振興公社・桑折町街づくりネット・福島県地域振興課・福島県復興支援専門員 計17名

地域おこし協力隊設置概況説明/現地調査

 地域おこし協力隊担当窓口となる桑折町総合政策課職員より町での協力隊設置状況について説明があり、アドバイザーの平井太郎氏とともに協力隊設置予定であるレガーレ桑折(一般財団法人桑折町振興公社)、移住お試し住宅施設ホタピーハウス、桑折まちづくりネットの3か所で現地調査を行いました。
 町役場担当者より設置予定の協力隊の活動内容や受入れ態勢について説明があり、アドバイザーの平井氏より協力隊着任後の活動を想定した具体的な助言がありました。現地調査を踏まえ、町役場担当者との意見交換会を行い、協力隊の募集から受入れまでの対応の在り方について全国での取り組みなど優良事例を交えながら助言をいただきました。

レガーレ桑折視察の様子① レガーレ桑折視察の様子 お試し住宅ホタピーハウス視察の様子 桑折まちづくりネット視察の様子

ブレインストーミング

 地域おこし協力隊を設置予定の2課(総合政策課、産業振興課)、地域おこし協力隊の有効な制度利用を学びたい各課職員(まちづくり振興課、生涯学習課)及び協力隊の受入れ団体(桑折まちづくりネット)が参加し、協力隊とともにつくる地域と、地域おこし協力隊受入れのポイントについて平井氏より解説いただき、参加者と意見を交換をしながらさまざまな角度から受入れ態勢づくりの検討を行いました。

ブレインスト―ミングの様子① ブレインスト―ミングの様子②

平井先生アドバイス

・「地域活性化」という言葉は、募集要項に載せる場合は噛み砕いた表現にしたほうが良い。(例:「古くから伝わる強度料理を活用して交流人口を増やし、町を元気にする」)

・ホームページには、メンター(後見人)となる人や事業にかかわる人の写真などを掲載し、少しでも安心感を与える。笑顔の集合写真などがあれば、それだけで安心感が加わる。

・協力隊のトラブルで多いのが、役場の人との齟齬。予算の仕組みなど行政について説明することも大事。予算化されていない事業に関しお金が出しにくいことを変に誤解し、役場を一方的に悪者にしてしまう場合もある。

・メンター(後見人)が地域や周囲の人たちに協力隊員の役割を説明することも大事。

・初めに決めたビジョンやミッションを協力隊の適正に合わせて柔軟に微調整する勇気も必要。

 

 わたしたち地域の担い手サポーターズは、ふくしまの地域の担い手のみなさんによる活動の充実化を図るため、各地域の受入れ態勢のパワーアップに尽力してまいります!
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