平成30年2月16日(金)、郡山市ミューカルがくと館において、地域おこし協力隊の任期終了後、起業及び就業により地域への定着を図るために必要な情報や事例を学ぶことを目的とした「平成29年度 地域おこし協力隊技術研修(起業・就業編)」を開催しました。(開催概要)
福島県内で活動中の地域おこし協力隊及び自治体担当職員を対象とした本会には、当日、地域おこし協力隊16名、自治体担当者10名が参加。
協力隊OBや任期終了後に起業が決定している現役協力隊員の事例紹介やトークセッション、ランチミーティング、起業支援の情報紹介などを行いました。
質疑応答では参加者からの活発な質問が続き、任期後の定住についての真摯な様子が伺えました。
①講演「地域に暮らすことをどう覚悟したか」
(元山形県朝日町地域おこし協力隊/まよひが企画 佐藤恒平氏)
協力隊だった当時の活動を地域へ定着するための起業にどう結び付けたか、協力隊になってから任期終了後までのステップをどう描いていたかを、事例をもとに紹介。その後、活発な質疑応答がなされました。
②ランチミーティング
協力隊はAからDまでの4班、自治体担当者はE班とし、計5班に分かれ、昼食を取りながら班ごとに情報交換や課題の共有、それに対する意見交換等を行いました。
協力隊各班には専門員、自治体班には佐藤恒平氏がファシリテーターとして同席、ランチミーティングの円滑な運営に努めました。
③協力隊OB、現役協力隊による事例紹介及びトークセッション
「自身の体験を通した〝地域に根差す″ということ」をテーマに、元伊達市地域おこし支援員(一般社団法人希望のくじら理事)の山田昭彦氏、三島町地域おこし協力隊の佐藤彩乃隊員の両名より、事例紹介が行われました。
山田氏からは、協力隊任期中から卒隊後に向けて、準備しておいてよかったこと/準備不足だったことを中心とした事例紹介、佐藤隊員からは、任期終了後より始まる自身の生業について、何故、起業して定住しようと思ったか、そのためにどういった準備を行ってきたかを中心とした事例紹介が行われました。
トークセッションでは、定住を決めてから実際に大変だったことや相談相手についてなど、経験を踏まえたお話をしていただきました。
⑤起業支援等の情報紹介
(福島駅西口インキュベートルーム統括マネージャー 新城榮一氏)
「創業の基本事項や相談先、資金確保の方法について」をテーマに、新城氏より起業支援等の情報紹介及び説明がなされ、説明終了後、参加者より各支援策の活用等に関して、具体的な質問がよせられました。
私たち復興創生専門員は、福島県ならではの取り組みとして、復興支援員及び地域おこし協力隊のバックサポートを行っています。
来年度も新規着任の協力隊員や2年目、3年目の協力隊員向けの各種研修メニューを用意し、活動についての後方支援を行ってまいります。