平成30年度 地域おこし協力隊等定着支援研修
平成31年3月1日(金)、福島県農業総合センターにおいて、地域おこし協力隊の任期終了後、起業及び就業により地域への定着を図るために必要な情報や事例を学ぶことを目的とした「平成30年度 地域おこし協力隊定着支援研修」を開催しました。(開催概要)
福島県内で活動中の地域おこし協力隊を対象とした本会には、当日、地域おこし協力隊17名が参加。
協力隊OB・OGの事例紹介や「ソーシャルビジネスについての事例と支援制度」についての講義、演習などを行いました。
質疑応答では参加者からの活発な質問があり、任期後の定住についての真摯な様子が伺えました。
事例紹介
活動地域での事業承継について
「小さな新聞店 協力隊から事業承継」 小野町地域おこし協力隊OB 古崎 泰介 氏
定住を決意したきっかけや新聞店を承継するまでの準備・承継した現在の活動、今後の取り組みなどをお話いただきました。
活動地域での就農について
「地域おこし協力隊から就農へ」 山形県鮭川村地域おこし協力隊OG 石川 麻衣子 氏
地域おこし協力隊時代の活動内容や就農を考えたきっかけ、就農すると決意後に行ったこと、現在の活動などについてお話いただきました。最後に、就農を考えている方へのアドバイスもお話しいただきました。
講義
「ソーシャルビジネスについての事例と支援制度」
日本政策金融公庫 国民生活事業本部 松重 有祐 氏 浅見 宣巨 氏
「ソーシャルビジネスとは」という概要から融資制度の紹介・実績、事例紹介など幅広くお話していただきました。
創業計画書作成のポイントやビジネスプラン作成の目的・作成手順などについて、わかりやすくご説明いただきました。
演習
「ビジネスプランの発案と企画」
日本政策金融公庫 国民生活事業本部 松重 有祐 氏 浅見 宣巨 氏 佐藤 和樹 氏
創業計画書の重要性・ポイントなどを交えながら、参加者全員と「居酒屋店」の創業を目的に、創業計画書の作成を行いました。参加者の皆さんは、悩みながらとても真剣に取り組んでいました。
創業計画書を作成することにより、「実際にかかる費用などが算出され、やりたいことが明確になった」などアンケートでの回答をいただきました。
参加者アンケートより
- すでに起業しているが、事業内容の見直しに役に立った。次の事業計画(民泊)について検討している。法律上の勉強や資格取得をして、挑戦したい。
- 様々な形で地元に残った体験事例を聞くことができ、とても良い機会でした。他にも機会があれば、事例を聞いてみたいと思った。
- 任期後の進路について、就業を具体的に考えてはいませんでしたが、日本政策金融公庫さんの丁寧な講義により、難しいと考えていた話も分かりやすく理解し、考えることができて、大変勉強になった。
- 計算に対する苦手意識が少なくなり、楽しく取り組めて良かった。
福島県内地域おこし協力隊OB・OG交流会
定着支援研修の同日、県主催では初となる「福島県内の地域おこし協力隊OB・OG交流会」を開催しました!(配布資料)
今回は、協力隊OBの2名と現役協力隊員16名、福島県県中地方振興局から担当者と移住コーディネーターが参加。
普段なかなか関われない他地域の仲間と和気あいあいとした雰囲気の中、私たち専門員も一緒に交流を楽しみました!
当日のプログラム
■自己紹介/助言・協力者募集PR
一人ひとことずつ現在の活動についてお話しいただきました!
自己紹介の後には、現在の活動内容をより充実させるためにアドバイスをもらいたいことや、協力者を募るためのPR時間を設け、自由交流で情報交換を行ってもらうきっかけにしていただきました。
■自由交流
参加者の皆さんに持ち寄っていただいた、それぞれの『地域の一品』を堪能しながら、思い思いに交流を深めました。
ご協力いただきました皆さま、ありがとうございました♪
来年度もこういった交流や情報交換が行える場をつくっていきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いいたします!