(インタビューは動画、文字どちらでもご覧いただけます。)

PROFILE

地域おこし協力隊
髙山 兼輔
 さん 

所属地域:下郷町
着任年月:2022年7月~
出  身:静岡県
活動内容:有害鳥獣駆除支援対策

Q.地域おこし協力隊になろうとしたきっかけを教えてください。

こちらへ来る前は東京で料理人をやっていました。物価の高騰などで勤めていた飲食店にダメージがあって、今後どうしようかなと考えた時に、将来の目標である自分のお店の開業のためにもまずは第一次産業を見ておこうと思いから下郷町の有害鳥獣対策の活動に応募をしました。

Q.活動内容について教えてください。

この時期は猟友会の「実施隊」と共に週3回のパトロールに出て、農家さんのワイヤーメッシュや電気柵などの整備ができているかを確認したり、放任果樹があった場合にはこれはどうしますか?切りますか?のような交渉をしたりしています。

今年の1月上旬に狩猟関係の資格取得は終わったので、その頃から実際に銃を持って山に行っています。捕獲から解体まで一応経験しています。

また、今年度は中学校の先生にお声がけいただいて、全10プログラムで中学校での出前講座をやらせていただくことになっています。まずは活動内容を現地で見てもらって、どうして鳥獣が多いのか、対策はどうしたらよいかを中学生と一緒に考え、その後、啓発ポスター制作などの活動につなげていけたらいいなと思っています。

下郷町地域おこし協力隊のFacebookでは自分の活動内容をこまめに発信しています。たまに捕獲した鳥獣を載せることもあって、そういうのが苦手な方もいるかもしれませんが、現場のリアルな情報を知っていただけたらと思っています。また、こういう野菜ができますとかこんな被害がありますとか細かく情報を発信し、今後下郷町に来る人の参考になればとの思いもあってコンスタントに投稿しています。

意外と高齢の方もFacebookを見てくれていて、「Facebookをやっている人だよね」と認知されているのは嬉しいです。それをきっかけにいろいろお話させてもらって、下郷町の歴史などを教えてもらうこともあって、鳥獣以外の世間話ができて楽しいです。

Q.下郷町での暮らしはいかがですか。

平日は基本的には役場に出勤しながら山へ行き、鳥獣対策の活動をしています。

土日は知り合いの農家さんの手伝いをすることもあります。

今年から川釣りを始めたので、仲良くなった人に「今日はどこに行くんですか?自分も連れて行ってください!」とお願いをして連れて行ってもらっています。

最近は陽が伸びてきて、家の近所の子供たちが「鬼ごっこしよう!」と誘ってくれるので、遊んだり遊んでもらったりしています(笑)

Q.今後の目標を教えてください。

狩猟のためにドローンなどの資格を取りたいと考えています。

あとは、福島県は捕獲した動物の食肉の出荷制限があるので、その代わりに皮事業を何らかの形で立ち上げられればと思っています。

また、任期終了後は飲食店をやりたいと考えているので、いろいろな方向で活動しなければならないので気を引き締めてやっていきたいです。

Q.応募を検討している人にアドバイスをください

地域おこし協力隊は間口が広いので、ある程度やりたいことの道筋がないと楽しくできないかなと思います。

「こういうことがやりたい」という一本の線があれば、たとえ何かを言われても「自分はこれをやっていきたい」という想いに添って活動していけるので、地域おこし協力隊として楽しめるのではないかなと思います。


協力隊をサポート!
Shez やまのべ 山野辺 宏 さん

Q.高山さんとの関係について教えてください。

下郷町で店を開いて27年目です。私も関東から移住してきたことと、同じ料理人ということもあって高山さんには親近感を持っています。私自身これまでいろいろな人に支えられてきたので応援したいと思っています。

Q.高山さんと普段どのように関わっていますか。

将来お店をやりたいと言っているのでその辺のアドバイスができればと思っているのと、あとは食肉の工場をやりたいということでしたが今のところ出荷制限があるので、代わりに皮を加工した商品を作れたらと思って動いています。
また、一緒に巻き狩りもするのですが、この間も初めて鹿を捕獲してかなり興奮して喜んでいるようでした。
狩猟文化も楽しみながらそれに付随することも一緒にできるといいなと思っています。

Q高山さんの活動についてどう思いますか。

狩猟仲間たちも高齢になってきていて高山さんのように若い人がやってくれるのはうれしいですし、また私自身も移住者ということもあって同じように他所から来た彼のような人のことは大切にしたいなと思っています。
新しく町へ来て、何かを始めたいと思う人にはそれなりにみんなで応援してあげるというのは必要なことだと思っています。頑張ってほしいですね。


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