PROFILE
田上沙慧美さん
地域おこし協力隊
田上 沙慧美 さん 

所属地域:国見町
着任年月:2019年5月
出  身:熊本県
活動内容:国見ホイスコーレ事業の企画・運営

Q1.地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。

インタビューの様子 赴任前は千葉県の会社に勤めていて、人事の仕事に携わるうちに、若い人たちのキャリア形成に関心を抱くようになりました。若い世代の人たちにもっと仕事への働きがいや自分のキャリア形成について考える機会を作りたいと思い、転職を考え始めていたころ、「国見ホイスコーレ」の事業を知りました。国見ホイスコーレは、町全体を学びの場にしようとする取り組みです。「人生の学校」をコンセプトに中学生~社会人まで幅広い年齢の人たちが生涯にわたって学びながら楽しく、豊かに生きていけるような授業や宿泊型のツアーなどを企画しています。国見ホイスコーレでは現在、「国見プロジェクト学習」、「エリアデザインラボ」、「短期ホイスコーレ」の3つの取り組みを行っています。

Q2.活動内容や今後の展望を教えてください。

オンラインイベント_ギフト 私は主に「短期ホイスコーレ」に携わっていて、地域内外の大学生から社会人を対象とした宿泊型の体験プログラムを企画・運営しています。去年は、参加者同士でお土産を持ち寄り、町内でわらしべ長者をしたり、農業体験をしたり、町の方からお話を聞いたり、地域にまつわる体験や交流ができるツアーを実施しました。参加者によって出てくる質問や感じ方が違うのでとても面白いんです。
 企画に協力してくれている桃農家さんからも参加者の「おいしいです!」「すごいですね!」という反応が新鮮でうれしいと感想をいただいています。そうした地域へのプラスの働きかけができることにもやりがいを感じています。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響でイベントが当面開催できない状況を受け、4月末からオンライン化に向けて動き出しました。 6月に開催した2日間のオンラインイベントでは、参加者の方に事前にギフト(町内自慢の農産物や地酒、お菓子など)をお送りし、中継で参加者と現地をつなぎ、地域の食を味わっていただきました。初挑戦ということもあり、通信の不具合などトラブルもありましたが、今まで春と秋にしかできていなかったイベントが季節を問わずいつでも開催でき、参加者がどこにいても参加できるようになったことはプラスに捉えています。
 活動を通じて「国見町の農家さんたちが作る食材の良さをもっと多くの人に知ってもらいたい!」と思う気持ちがさらに強くなりました。今後は「食」を切り口にした新たな企画として、地域の果物や野菜を定期便にして、食材にまつわる情報誌を付けて贈る取り組みを行いたいと考えています。

Q3.実際に暮らしてみた印象はどうでしたか。

国見町の風景国見町協力隊活動報告 国見町はアクセスも良く、暮らしやすいという印象です。活動拠点の「アカリ」は藤田駅の目の前にあり、スーパーなども生活圏内にあるので、不便さを感じたことはあまりないですね。普段は自転車で移動していますが、ちょっと遠くに行くときなどは地域の人の車に乗せて行ってもらうこともあります。とても温かい人が多く、農家さんのところに顔を出すといつも色々とごちそうになってしまっています。

 去年1年間活動して少しずつ町の人とのつながりができてきました。今年4月に協力隊の活動報告を町内に全戸配布したことがきっかけで、より多くの人に自分のことを知ってもらえるようになりました。町の人から「あんた協力隊だろ?これ見たよ!」と声をかけられたり、「うちにも来てよ」と言ってくださる方もいて、とてもうれしかったですね。その分、プライベートでは普段から振る舞いに気を付けるなど、常に協力隊として「見られている」ということを意識するようにしています。

Q4.応募を検討している方へのアドバイスをください。

活動写真④ 各市町村によって協力隊のミッションや、その地域に求められることは様々だと思いますが、共通しているのは、『協力隊は地域と関わる仕事だ』ということ。田舎暮らしといっても、極端に言ってしまえば都会のように誰とも関わらなくても暮らしていけます。移住したら自動的につながりができるわけではないので、自ら地域に飛び込んでいって関係性を作っていかなきゃいけない。とてもエネルギーがいるし、そこを楽しめるかどうかはとても大きいと思います。


関連リンク

国見町ホームページ
国見ホイスコーレホームページ
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アカリ