今回のインタビューは双葉町復興支援員の郭芷航(カク・シコウ)さんです。
中国出身の郭さんは福島大学大学院を卒業後、まちづくり会社「一般社団法人ふたばプロジェクト」に所属し、双葉町復興支援員として地域のために活動しています。
現在、双葉町で暮らす町民は174名(2024年12月取材時点)。同世代の友達を作るのが難しかったり、買い物をするスーパーがなかったりと、町での生活はちょっぴり不便なところもあるけれど、みんなが顔馴染みの地域での暮らしは温かいと言います。
中国との架け橋になりたいと尽力する郭さんにお話を伺いました!
(インタビューは動画、文章のどちらでもご覧いただけます。)
PROFILE |
復興支援員 |
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Q.双葉町の復興支援員に応募したきっかけ
復興支援員になる前は、福島大学大学院で移住定住の研究を行っていました。大学院1年生の時にはインターン生として二本松市にある「二本松農園」のお手伝いを行い、そこで福島の農業について学びました。
仕事を探していた時にある研修会に参加し、そこで被災地のことを知りました。被災地の復興に関わりたいと思い、双葉町の復興支援員になりました。
Q.復興支援員の活動について
① 伝承事業
企業研修や修学旅行の学生を対象に、バスに乗って双葉町と浪江町について紹介しています。海外の学校の視察や学生が来た際には、通訳として被災地のことを紹介しています。
② 情報発信
双葉町で行われるイベント等の取材を行い、SNSを使って町内外へ向けた情報発信を行っています。
③ 来訪者の案内業務
現在は主に旧双葉駅舎で活動していて、来訪者に向けた案内業務を行っています。双葉町の観光スポットや、復興状況について紹介しています。
④ 交流事業
地域住民に「最近どうですか?」「困っていることはないですか?」と声をかけて、必要であれば相談対応を行っています。また、地域住民に向けたイベントや町外からの人の流れを作るためのイベントを企画しています。
地域住民に向けた「双葉駅サロン」というイベントは、住民同士が交流できる時間や場所を作りたいという想いからスタートしました。私自身が講師となり、中国の面白い文化などを紹介しながらみんなで楽しい時間を共有し交流を図っています。
Q.活動のやりがい
伝承事業で訪れる浪江町の大平山霊園で震災当時のことを紹介すると、ツアーの参加者が感動して涙を流してくださる時があるんです。そういう場面を目の当たりにしたとき、仕事のやりがいを強く感じます。
Q.町での暮らしや地域の方との関わりについて
現在、双葉町では174名(2024年12月取材時点)の方が暮らしています。人数が少ないので、町民同士がみんな知り合いなんです!
朝、出勤の際に町で出会う人みんなと「おはようございます!」と挨拶するなど、町民同士の距離感が近くとても温かい町です。
Q.今後の夢や目標について
私自身、日本の地方が凄く魅力的だと感じ、地方での生活に憧れてここで暮らしています。その魅力を世界中に発信したいと思っています。
私の活動が中国と日本の架け橋になればと思っています。
地域の方にお話を伺いました
「双葉町復興支援員」 加藤 奈緒さん(左)
Q.郭さんの印象を教えてください
最初は私の中国に対する勝手なイメージもあり、中国出身の郭さんとどうしたらお互いに理解しあったり、気持ちを伝えることができるだろうかと心配していました。しかし、実際に話をしてみると国籍は全く関係なく、素直に面白い人だなと思いました。
Q.郭さんとの関係性を教えてください
お互い何でも話しをします。仕事のこともプライべートのことも。
一緒に旅行にも出かけます。岩手県にも行きました。(笑)
Q.郭さんの活動について感じていることを教えてください
興味を持ったものに関してはとことん調べて吸収するタイプだと思います。
国籍は関係なく、共に双葉町を良くしていきたいと活動する同志として、いつも双葉町のために考えてくれているなと感じています。
Q.郭さんに応援メッセージをお願いします!
思い通りにいかないことも沢山あると思うけど、一緒に楽しみながら頑張りましょう!
関連情報
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