今回のインタビューは葛尾村復興支援員の山口和希さんです。
山口さんは一般社団法人葛尾むらづくり公社に所属し、移住推進から始まりイベント企画など広く葛尾村の復興と地域づくりに取り組んでいます。
(インタビューは動画、文字どちらでもご覧いただけます。)
PROFILE |
復興支援員 山口 和希さん |
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Q.着任のきっかけ
私が葛尾村に来たのは2年前の3月になるのですが、もともとは東京で食品の専門商社で2年間働いておりました。
そこから現在の葛尾村づくり公社で働いているんですけれども、着任のきっかけは大学時代に半年間ほどケニアの農村部に行ってインターンをしていた経験がありまして、その際にケニア人の相互扶助の精神とか人とのつながり、温かさというのにすごく感銘を受けまして、そこが一つのきっかけになっております。
ケニアでは相互扶助のグループがあったのですが、日本にも昔は結というような相互扶助のグループがあり、そういった文化が葛尾村にもあったようで、私も移住先を調べていく中で見つけたのですがそういったところからも葛尾村に非常に親近感を覚えまして、一度行ってみようかという思いで来ました。私が考えていた人とのつながりを大切にしながら働ける環境が整っているのかなと思い着任いたしました。
Q.活動内容(ミッション)について教えてください
1年目は移住定住の仕事をしておりましたが、私が着任したと同時に葛尾村で移住定住支援センターが設立され、移住支援スタッフとして働いておりました。具体的には、村外から来る移住希望者の方への相談対応ですとか、あとは都心部で行われる移住フェアへの出展、移住関連のイベントを村内外で実施しておりました。
2年目からは移住スタッフから離れ、葛尾むらづくり公社の復興支援員として主にイベント担当として仕事をしてまいりました。ちょうど私が着任したと同時に、葛尾村のもりもりランドというキャンプ場が震災前までオープンしていたのですが、震災後初めて再オープンしたということでイベントを実施し、企画運営事務を行っておりました。
あとは葛尾むらづくり公社が運営している復興交流館あぜりあで開催されるあぜりあ市というイベントの企画運営事務をやったりだとか、10個くらいのイベントを担当しておりました。
Q.活動の魅力・やりがいについて
今の活動の魅力としましては、移住支援センターで働いていた時は、村外の方とのやりとりをして、その方と村内の方を繋げるということが多かったんですけれども、イベントの担当として2年目からは村内の事業者さんとも関わりが増えまして、村の人との繋がりだとか付き合い方というのを学びました。そこが今働いている仕事の魅力かなと考えております。
Q.地域での暮らしについて
まず葛尾村の暮らしについてお話ししますと24時間開いているコンビニだとか大型スーパーというものはないので、毎回30分ほどかけて隣の田村市の船引町というところに買い物に行っているのですが、東京に住んでいたときは、電車を使って、住んでいるところも比較的物が揃っている場所でしたので、ギャップをかなり感じることがあります。
とはいえ、慣れなかった運転も今は慣れてきまして、30分間の移動というのが頭の整理にもなって非常に良い習慣になっているかなと考えております。
〜今後の目標について〜
もともと自転車屋さんがあった物件が今は空き家になっておりまして、去年の12月に葛尾むらづくり公社として購入したのですが、来年度はその空き家を改修して村民の人が集まって飲み食いしたりだとか、あとは村外から来た方、または葛尾村に新しく来た移住者の方がゴチャ混ぜになりながらサードプレイスとして交流できるような飲食店とかシェアキッチンのようなものが作れたらいいなと思い、そのプロジェクトを現在進めているところです。それが目標になります。
地域の方にお話を伺いました
Q.山口さんの印象を教えてください
葛尾むらづくり公社事務局長米谷さん(左)と、 山口さん(右)
(米谷さん)山口くんは、いつも笑顔が素敵で目がキラキラしていて、埼玉、東京からこちらに来てたぶん不安も多かったと思うんですけど、みんなに気さくに関わってくれて、コミュニケーション能力も高いなってすごく信頼してます。
Q.山口さんとの関わりについて
(米谷さん)まさに(葛尾むらづくり)公社の中で一緒に働いている仲間なので、山口くんが新しく空き家を購入して改修を進めるプロジェクトを今進めているので、試行錯誤しているのを見たり、聞いたりしながらアドバイスしています。
Q.山口さんへのメッセージ
(米谷さん)特段言うことはないんですけど、いつも通り今まで通り前向きに取り組んでいただければいいかなと思います。
その前向きさが周りに伝播するので、すごく会社の中の雰囲気も良くなりますし、本当に変えることは全くないなと思っているので、
真っ直ぐな山口君でいれば、きっとこれからもうまくいくんじゃないかなと思うので変わらないでくださいですかね。メッセージとしては。
(山口さん)ありがとうございます。
(米谷さん)巻き込める人数が増えるとよりいいかもね。
(山口さん)もっと巻き込む力はつけたいなと思うので。
(米谷さん)頑張っていきましょう。
(山口さん)頑張りましょう。