PROFILE |
地域おこし協力隊 |
---|
Q1.地域おこし協力隊に応募したきっかけや、赴任するまで不安だったことを教えてください。
大学のボランティアサークルで、福島県伊達市の地域おこし協力隊が企画した、伊達市のこども達と首都圏からの大学生が学習や遊びを通して交流を行う「ふるさとティーチャリングツアー」に参加したことがきっかけで、地域おこし協力隊の存在を知りました。
就職活動を終え、卒業まであと4ヵ月でしたが、地方暮らしへの憧れと、「悩んで就職するなら、興味のある分野でチャレンジしてみたい!」という思いが強くなり、大学で学んだ観光の知識が活かせる、鮫川村の協力隊に応募しました。また、両親とも福島県出身で、鮫川村は母の出身地という事もあり、ゆかりのある地で地域貢献ができるのも魅力でした。
一方、私は都内の出身で大学も自宅から通っていたため、1人暮らしの経験がなく、新しい環境でやっていけるかが不安でした。また、地域に溶け込めるかも心配でしたが、日を追うごとに知っている方が少しずつ増えていき、協力隊3年目の今は、1人暮らしにも慣れ、うまく生活できているかなと思います(笑)
Q2.活動内容を教えてください。
ミッションは「グリーンツーリズム推進」です。具体的には、農家民宿の支援や、農家民宿を活用したツアー造成や体験ツアーの企画を行っています。また、村の特産品の販売やPR活動も行っており、鮫川村と交流のある東京都北区には年に5、6回赴き、イベントやお祭りに参加しています。
今年の夏は北区の小学生とその保護者を対象に1泊2日の親子農村体験ツアーを企画しました。若い世代に鮫川村の魅力を知ってもらい、また来てもらえるきっかけを作りたいと思い、トマトやブルーベリーの収穫体験や、天文台からの天体観測、鹿角平観光牧場でのバーベキューなど、村の資源を活用し、楽しんでもらえる内容の体験ツアーにしました。参加者が楽しんでいる姿を間近で見たり、「鮫川村が好きになりました!」「また来ます!」という声を直接聞けたときはとても嬉しく、協力隊活動のやりがいに繋がっています。
Q3.今後の目標を教えてください。
鮫川村の農家民宿をもっと多くの人に知ってもらいたいと思っています。
現在、村内には3軒の農家民宿があるのですが、新たに3軒を申請中です(2019年8月現在)。近日中に申請が下りる予定なので、農家民宿を自ら取材し、魅力をPRできるHPの作成を検討しています。
また、昨年度も実施した研修や勉強会などを今年度も実施したいと思っています。前回は、農家民宿や村の宿泊施設などを主な対象とした「おもてなし講座」を3回企画し、グリーンツーリズムを題材に、都内から講師を招いて研修を行ったり、村の特産品の「エゴマ鶏」を活用した料理教室などを開催しました。今年度は、他市町村の農家民宿を視察して優良事例を学んだり、民宿の協議会の方々と勉強会を行ったりと、村全体で農家民宿を盛り上げる活動を企画できれば思います。
Q4.応募を検討している方へアドバイスをください。
私は協力隊に応募する際あまり下調べをせず、「地方に行きたい!」「地方で働きたい!」という思いだけで来てしまったので、実際に協力隊に着任してみて、良くも悪くもイメージと違った部分がありました。私自身、村には何度か訪れていたので、村の雰囲気は知っていましたし、暮らしのイメージは何となく想像がついていたのですが、活動を行う上で「人」との関係性はとても重要だと感じました。今でも村の人との関係性づくりのため、電話で済ませられることも、なるべく直接会ってお話しするよう心がけています。
これから協力隊への応募を検討される方には、協力隊活動を円滑に進めるためにも、また、イメージとのギャップを生まないためにも、実際に地域を訪れて、担当となる役場の方と直接話をしたり、協力隊の受け入れ態勢を事前に確認しておく事をお勧めします。
都内で開催する協力隊の説明会や募集イベントを活用するのも良いかもしれません。
※福島県の地域おこし協力隊募集イベントはこちら
関連リンク
鮫川村ホームページ
鮫川村地域おこし協力隊のインスタグラム