熱塩加納町は喜多方市の北東部に位置し、山形県に接する農村風景が広がる町です。熱塩加納町は市の花「ひめさゆり」の群生地、菜の花やひまわりが咲き誇る三ノ倉高原、熱塩温泉・日中温泉等を有しており、毎年多くの方が訪れます。また山形県側へ抜ける大峠トンネルの開通により、新たな観光ルートも開拓されています。

 ひめさゆりは、福島・新潟・山形の県境の一部にしか見られない植物であり、市ではこの貴重で美しい花を広く公開し、併せて保護する取り組みも進めています。また三ノ倉高原花畑事業では、訪れる方の満足度を高めるとともに、熱塩加納町をはじめとした喜多方市全域の観光振興・地域振興につながるような取り組みについて模索しています。

 熱塩加納町では、「夢の森花の散歩みち実行委員会」「熱塩加納未来会議」などの団体が、四季折々の花畑の整備、地元の高校と連携した熱塩加納産キクイモの商品開発、村の観察会など、積極的に事業を展開していますが、まだまだたくさん地域の宝が眠っています。

 熱塩加納町は豪雪地帯であり、農村風景が広がる町です。「何もないところ」とマイナスイメージに捉えられがちですが、雪も美しい田園風景も生息する多様な動植物も全てが地域の宝です。多くの宝が掘り起こされていないのが現状です。

 また、多くの方が訪れる三ノ倉高原花畑ですが、地域との連携が課題です。熱塩加納町をはじめとした喜多方市全域の観光振興・地域振興につながるよう、さらに地元の事業者や団体等との連携を密にし、地域が一体となって取り組む事業とすることが必要です。

 地域には宝物がたくさんあり、地域を愛する人たちが様々な活動を展開しています。市やそれぞれの団体、事業所等が連携を深めながら、訪れて楽しい魅力ある熱塩加納町になるよう、また、熱塩加納とつながって応援してくれる方が増えるよう、取組を進めていきたいと考えています。

■こんなことを協力隊に求めています!

 農村風景、里山などの自然、貴重な動植物、豪雪などの地域環境、さらには有機農業や水源の里、人々の暮らしや文化など、地域資源は豊富です。何が光を放つのか住民も私たち職員も考えていますが、当たり前すぎて私たちには気づかないことがたくさんあると思います。新たな視点、新たな発想で、将来を見据えた観光・地域振興を考え、実践してほしいと思います。

 地域住民との関わりも多いので、協調性があり、前向きに柔軟な発想で仕事ができる人、新しいアイディアと意欲をもってチャレンジしてくれる方を求めています。

■活動場所の紹介

喜多方市役所熱塩加納総合支所産業建設課に在席し、活動場所は主に熱塩加納地域になります。地域内外で地域おこしを実践している関係者や地域の人たちと関わることも多くあります。

■私たちがサポートします!

配属先となる喜多方市役所熱塩加納総合支所産業建設課の職員、地域おこし協力隊制度担当の市地域振興課の職員が、業務に関することのほか、移住者として不慣れな土地での生活面のフォローなど、あなたの活動をサポートさせていただきます。

また、ほかの喜多方市地域おこし協力隊との定例ミーティングも実施しており、隊員同士の交流があります。
各種研修については、福島県や総務省などが主催する地域おこし協力隊向け研修、このほか個別業務で必要となる研修の受講が可能です。

■卒隊後に向けてこんな支援をします

・市の職員が、地域おこし協力隊OB・OGの事例も踏まえて、隊員と相談しながら、卒隊後に向けたサポートをします。
・卒隊後に向けて、市の創業支援セミナーなど、起業に向けた研修の受講が可能です。
・協力隊3年目、任期終了1年目に起業する場合、起業に要する費用1,000,000円を補助します。

■喜多方市ってこんなところ

福島県の北西部、会津盆地の北部にある、人口4万3千人ほどのまちです。喜多方ラーメンが全国的に有名で、市内に100軒近くのラーメン店があり、年間180万人を超える観光客を迎える観光地です。

自然に囲まれた、会津地方北部の中心的なまちで、スーパーや病院、高校があり、生活に必要なものは市内で揃えることができます。

気候は、盆地特有の寒暖差があり、四季がとてもはっきりしています。春のしだれ桜、夏は高原のひまわり畑といった花々は絶景で、秋は稲穂が実り、冬は雪景色となる、四季折々の魅力を感じることができます。

■お知らせ

地域おこし協力隊への応募前に活動地域や生活環境確認のため、希望者に対し、現地案内を実施していますので、お気軽にお問い合わせください。

応募条件等

制度名 地域おこし協力隊
業務概要

【主な業務】
⑴ ひめさゆりの保護・活用
⑵ 三ノ倉高原花畑・ひめさゆり群生地などの花の地域資源を活用した観光振興・地域振興
⑶ 自然(雪(スキー場)、貴重な動植物、農村風景等)を活かした観光振興・地域振興
⑷ 地元の団体等と連携した取り組み
⑸ 広報やSNS等を活用した積極的な情報発信
⑹ その他観光振興・地域振興に関する業務
⑺ 自らのアイディアや個性を生かした地域活性化に向けた活動

【3年間の活動イメージ】
1年目は地域を知る、覚える(地域になじむ)ことや問題や課題の把握を中心とした業務を考えております。
2年目、3年目と徐々に外部への熱塩加納の魅力の発信や周知を増やし、最終的には地域の将来に繋がる地域資源活用に関する地域振興及び交流関係人口の創出(熱塩加納のファンづくり)を目指します。

■1年目
<地域資源の調査研究、地域住民・関係者との関係性づくり>
①地域の現状把握と地域資源の調査研究を行う(現地調査、地域住民等へのヒアリング調査など)
②各種イベント状況確認(体験)及び企画立案、関係者との人間関係を構築するとともに地域資源活用上の問題・課題を探る。

【1年目の1週間のスケジュールイメージ】
日曜日:休み ※イベント時は土日勤務あり。
月曜日:現地調査(地域資源等の調査等)
火曜日:地域住民等へのヒアリング調査
水曜日:調査内容のレポート作成、情報発信等
木曜日:定例ミーティング等
金曜日:休み
土曜日:休み ※イベント時は土日勤務あり。

■2年目
<地域資源を利活用し、地域振興・活性化を図る活動>
1年目の取組を必要に応じ継続しながら、
③熱塩加納の地域資源についてのPR(映像動画作成やSNS発信等)
④地域の現状、地域情報や自身の活動状況を伝える情報発信(HP、Facebook、インスタ等)
⑤各種イベントの企画立案及び運営

■3年目
<地域資源を利活用し、地域振興・活性化を図る活動と今後の定着に向けた活動>
1年目、2年目の取組を必要に応じ継続しながら、
⑥地域資源を有効活用した独自取組を考案。
⑦①~⑤で2年間で得た知識や経験を生かし、新たな人材を育成及び地域振興への取り組みのまとめをする。

募集対象 次の(1)、(2)の要件を満たす者。
(1)次に該当する者
ア 年齢、性別は問いません。
イ 地域活性化に積極的に取り組み、隊員期間満了後においても本市に定住する意欲のある方。
ウ 心身ともに健康で誠実に職務を行うことができる方。
エ 三大都市圏をはじめとする都市地域または地方都市(ただし、条件不利地域(※1)を除く)に居住(※2)し、採用後、喜多方市に住民票を異動し、生活拠点を移すことができる方。
  ※1 条件不利地域とは、次の①~⑦のいずれかに該当する地域とする。
   ①過疎地域自立促進特別措置法、②山村振興法、③離島振興法、④半島振興法、⑤奄美群島振興開発特別措置法、⑥小笠原諸島振興開発特別措置法、⑦沖縄振興特別措置法に指定された地域。
  ※2 次のいずれかに該当する者は、居住地要件の例外として扱う。
   ・これまで地域おこし協力隊として同一地域で2年以上活動し、かつ、解嘱から1年以内である者
   ・語学指導等を行う外国青年招致事業(「JETプログラム」)を終了した者で、JETプログラム参加者として2年以上活動し、かつ、JETプログラムを終了した日から1年以内である者
オ 普通自動車免許を有している方。
カ パソコンの基本(ワード、エクセル、パワーポイント等)操作ができる方。
キ SNS等情報発信ツール、HP作成ツール等を使いこなせる方が望ましい。
ク 人とコミュニケーションをとることが好きで、自ら積極的に地域と関わる姿勢を持つ方。
(2)次のいずれにも該当しない者
ア 禁固以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わるまで、又はその執行を受けることがなくなるまでの者。
イ 喜多方市職員として懲戒免職の処分を受け、当該処分の日から2年を経過しない者
ウ 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを主張する政党その他の団体を結成し、又はこれに加入した者。
エ 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律第2条第6号に規定する暴力団員又は暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者。
募集人数 1名
勤務地 喜多方市役所熱塩加納総合支所産業建設課(喜多方市熱塩加納町相田字大森5000 番地)
勤務日数・時間 週4日勤務。
通常の勤務時間は、8:30~17:15(途中昼休み1時間)
ただし、土日、祝日又は勤務時間外に勤務をした場合は、勤務日及び時間等の振替を行います。
雇用形態

パートタイム会計年度任用職員(地方公務員法第22条の2第1項第1号)として市が雇用
副業も可(届け出審査有)

雇用期間 採用日から2024(令和6)年3月31日まで。
採用日から最長3年間の雇用延長が可能。
※地域おこし協力隊員としてふさわしくないと市長が判断した場合は、任期中であっても任用を取り消す場合があります。
給与・賃金等 164,640円/月
市の基準により通勤手当相当額・期末手当を別途支給します。
所得税及び健康保険・厚生年金・雇用保険への加入に伴う保険料等の本人負担分が控除されます。
待遇・福利厚生 ・社会保険加入 
・有給休暇、特別休暇
・家賃は月額30,000円を上限に市が負担します。上限を超える場合は、一部自己負担が生じる場合があります。
・協力隊3年目、任期終了1年目に起業する場合、起業に要する費用1,000,000円を補助します。
申込受付期間 2023(令和5)年3月3日(金)から6月30日(金)まで。
※採用が決まり次第募集を終了します。
なお、募集期間経過後においても募集人数に満たない場合は、その都度選考を行います。
審査方法 募集期間中であっても、一定数の応募があった場合は、その都度選考を行い、合否を決定します。
選考の結果、採用が決定した場合はその時点で募集を終了します。
(1)第1次選考:書類選考
 提出された履歴書と応募用紙により都度書類選考を行い、応募者には都度結果を文書で通知します。
(2)第2次選考:面接選考
 書類選考の合格者に対し、都度面接による選考を実施します。面接選考結果(合否)を文書で通知し、合格者を採用します。
参考URL https://www.city.kitakata.fukushima.jp/site/iju-info/41690.html
備考・その他 本募集は令和5年度の予算成立を前提として行うものであり、成立した予算の内容によって、採用されない場合があり得ることを予めご了承願います。
お問い合わせ先

喜多方市 企画政策部 地域振興課 きたかたぐらし推進室
電話:0241-24-5306 FAX:0241-25-7073
〒966-8601 福島県喜多方市字御清水東7244番地2
URL:https://www.city.kitakata.fukushima.jp/site/iju-info/