かつて三春町には葉たばこと桑(養蚕)の畑が広がっていました。これらの作物は昭和時代に至るまで三春町の農業を大いに支えましたが、時代の流れにより、昭和時代後期頃には採算がとれなくなってきました。そんな時、畑の新たな作物として導入されたのがピーマンなどの夏秋野菜やブルーベリーでした。これらの作物は高い収益をもたらし、現在の三春町における農業の主力となりました。しかしながら、これらは労働集約型で手作業が多く、農家一人一人が広い面積をこなすことはできません。そして現在、全国の地方市町村の例に漏れず、三春町でも農業に関わる人口の減少・高齢化が進行しています。こうした中で、ピーマンなどの作物ではカバーしきれず、耕作放棄される畑が年々増え続けています。
地域で目指すところ
現在、大豆生産を主としている農家は1名だけとなっています。今年度、この農家が町内全土で借りている耕作放棄地は約15ヘクタールに上ります。さらに、「もう耕せないので貸し出したい」という畑地は年々さらに増えています。丁寧な栽培が行えず、収量が減り、品質も落ちる、これを見て大豆を栽培しようとする農家が減るという悪循環に陥っています。
私たち地域の最終目的は「耕作放棄を防いで農地を守り、ひいては美しい農村景観を守る」ことといえます。この最終目的を達成するためには「農家人口(や農業関係人口)の数を増やす」「都市農村交流を活発にする」など様々なアプローチがあるでしょう。町ではそれら数あるアプローチの中で「大豆の生産を振興する」という方法を模索しており、「大豆生産振興地域おこし協力隊」を募集するに至りました。
こんな方を求めています!
大豆の生産活動や加工品の試作開発を町職員や地域の方と連携・協働しながら積極的に取り組んでほしいと思っていますが、三春町としては「耕作放棄を防いで農地を守り、ひいては美しい景観を守る」ことを最終目的に設定しています。協力隊として活動し、農家の方など様々なふれあいその意見を聞いていく中で、大豆生産振興でないアプローチに可能性を感じたならばそちらにシフトするのもよいと思います。より積極的に取り組みたいものを見つけたときにはぜひ町に提案してみてください!
心身共に健康で、地域おこし活動に積極的に取り組める方、何より熱意のある方の応募をお待ちしています!
活動場所について
所属は三春町役場産業課農林グループになります。事務系の仕事は三春町役場産業課内に準備する予定です。しかしながら、「大豆生産振興地域おこし協力隊」としての活動の第一段階は生産(栽培)活動になりますので、事務所ではなく町内各地の大豆生産圃場における活動が多くなると思います。また、三春町有農地や三春町民農園での作業、三春まちづくり公社での仕事なども考えております。
私たちがサポートします!
三春町役場産業課農林グループの宗像・中野が担当者として関わります。また、着任後所属していただく産業課のメンバーや周りで共に仕事を行う役場職員、農家の方々から町について吸収してもらいたいと思います。このほか福島県では「新規着任者オリエンテーション」など隊員に向けた研修が行われておりますので、積極的に参加し、他の地域の協力隊の方と知り合いになってぜひ活動の幅を広げてみてください!
サポート態勢について
三春町では活動報告や活動内容相談のための定期的な打ち合わせの中で今後の人生相談に関するご相談にも応じて支援を考えてまいります。農業を基本とした生き方を続けていきたいと思われた場合には県・町・JAが一体となった「たむら新規就農プロジェクト」が軸となり農地の提供、営農資金の相談、農業指導技術など必要となるサポートを手厚く行ってまいります。その他暮らし全般のことも含め、地域おこし協力隊制度を所管する企画政策課とも連携しつつ、小さく小回りが効く町役場ならではの伴走を行います。
三春町ってこんなところ
三春町は福島県のほぼ中央に位置しており、中核市である郡山市をはじめとする4つの市と隣接しており、交通アクセスに優れた地域性の強い町です。日本三大桜である「滝桜」が有名であり、今年天然記念物指定100周年を迎えました。全国的に「桜の町」として知られ、滝桜だけでなく町中にも多くの桜が咲いており、のんびりと歩いたり、サイクリングをしながら町を巡ることもおすすめです!また、歴史も古く、城下町として栄えた史実もあり、現在も多くの神社仏閣や蔵などが中心地に点在しています。自然と歴史を感じられる魅力が詰まった町です!
お知らせ
現在、募集に関する特段の説明会は行っておりませんが、ご要望に応じて三春町役場産業課農林グループが相談や現地説明に応じます。お気軽にお問い合わせください!
募集要項
制度名 | 地域おこし協力隊 |
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業務概要 |
「大豆生産地域おこし協力隊」 *大豆の生産活動 ※大豆生産振興活動以外の活動の中で別のアプローチに可能性を感じたのであれば、そ |
募集対象 | 【応募条件】 1)次に掲げる要件(①~④)のいずれかに該当しており、着任して 三春町に住民票を移動できる方 ①三大都市圏の都市地域(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、岐阜県、 愛知県、三重県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県)に住所を有する方。 ②指定都市のうち、条件不利地域以外の地域に住所を有する方。 ③地域おこし協力隊員として同一地域での2年以上の活動経験があり、 かつ委嘱期間終了後1年以内の方。 ④語学指導等を行う外国青年招致事業(JETプログラム)の参加者として 2年以上の活動経験があり、終了後1年以内の方。 2)三春町に定住し、起業・就農・就業しようとする意欲のある方。 3)心身ともに健康な方。 4)地域住民と協力しながら地域おこし活動に積極的に取り組める方。 5)普通自動車免許を取得している方。 6)農業への強い関心・やる気・元気がある方 7)土日及び祝日の行事や会議など、必要に応じて参加できる方。 8)地方公務員法第16条の欠格事項に該当していない方。 |
募集人数 | 2名 |
勤務地 | 所属:三春町役場 産業課農林グループ 派遣先:三春町大豆生産グループ(大豆農家さん)、三春まちづくり公社 など |
勤務時間 | ◇勤務日数:原則 週5日 ◇勤務時間:原則 午前8時30分~午後4時30分(7時間) ※活動(作業)内容や時期(繁忙期等)によっては、時間に変更が生じます。 |
雇用形態 | 三春町会計年度任用職員(町長任命) ※休暇日で業務に支障がなければ、副業を認める場合あり。(相談の上) |
雇用期間 | 任用の日から令和5年3月31日まで。 ※年度更新ですが、活動に取り組む姿勢や成果等により次年度への更新を判断し、 最長3年まで延長します。 |
給与・賃金等 | ◇報酬 。。。月額175,000円 (社会保険。雇用保険の対象です。上記から本人負担分が差し引かれます。) 期末手当あり(年2回) 退職手当の支給なし ◇その他 。。。家賃(40,000円まで) 、通勤手当、車両リース代 作業用備品は、活動費の範囲内で補助します。 ※光熱費は自己負担になります。 |
待遇・福利厚生 | ◇社会保険、厚生年金、健康保険、雇用保険に加入 ◇年次有給休暇及び特別休暇あり |
申込受付期間 | 2022年7月1日~2022年12月23日 |
審査方法 |
◆提出先 ◇選考の流れ ・1次、2次選考ともに、結果は全員に通知します。 |
参考URL | https://www.town.miharu.fukushima.jp/soshiki/27/tiikiokosi-boshu.html |
備考 |
お問い合わせ先 | 三春町役場 産業課 (担当:宗像哲志 中野洋志) 〒963-7796 福島県田村郡三春町字大町1番地の2 TEL:0247ー62-2112 URL:https://www.town.miharu.fukushima.jp/soshiki/27/tiikiokosi-boshu.html |
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